週刊大阪日日新聞

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2022/1/29

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース

オミクロンは怖くない!?

心配は高齢者・基礎疾患者だけか


▲JR大阪駅前を行き交う通行人

 今週、大阪をはじめとする京阪神3府県にコロナ禍のオミクロン株感染者急増による「まん延防止措置」が適用された。メディアは夕方になると「今日はまた何人!!」と新規感染者数の増加を報じて危機感ばかりあおるが、海外からは「重症者が少なく、ピークアウトまでが早いオミクロンはただの風邪」との楽観視も伝わる。岸田政権はやってる感≠演出するのは上手だが、3回目ワクチン接種も遅れ気味でどうも心もとない。いったい何が正解なの?

感染急増!!「何とか逃げ切りたい」
やってる感≠フ岸田政権、全て方針あいまい

教育現場が大阪の弱点


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 「国はオミクロン株の特性に合わせた『基本的対処方針』を立ててほしい。国が変えないのなら、われわれが判断してやる」─。京阪神の吉村洋文氏ら3知事は3密回避≠根底に置いた国の行動基準に疑問を示し、要望書を提出した。

 3人は「東京など首都圏のようにまん延防止≠急がず、飲食店の営業サポートをできる限りやりたい」というのが本音。飲食店を時短しても、拡大は遅らせられるかもしれないが、感染自体を止めることはできない。分科会の尾身会長も「人流より人数制限」と同意見。お隣、奈良県の荒井正吾知事はもっと踏み込み、「医療がひっ迫するから飲食店時短≠ェよく分からない」と、まん延防止適用自体を否定。「オミクロン株は今までのコロナと異なる。感染力は強いが重症者率は低い。同じではいけない」とクールだ。

 確かにオミクロン株による致死率は初期コロナの2%に対し、季節性インフルエンザとほぼ同じ0・1%程度まで下がっているから無理もない。

 大阪は10万人当たりの感染者率は沖縄に次ぐ全国2位。府公表シミュレーションでは1月下旬で1万7000人超を予測している。冬場の大阪は心臓発作や脳卒中など一般救急件数も増加するが、搬送や診察時にまずコロナを疑うため対応に時間が掛かり現場はピンチ。

 特にこれまでコロナにかからなかった未成年層への陽性者拡大で、教育現場はひっ迫。クラスに1人でも出ればすぐ学級閉鎖になるので、受験期と重なることもあって保護者に危機感が広がる。松井一郎大阪市長は「子どもが感染者や濃厚接触者になると、親が仕事にいけなくなる。子どもを自宅で見ることが可能な親は、その日保育所を休ませて」とSOS発信。

 大阪は先の第5波で自宅待機者のケアが後手に回った苦い経験から「大阪自宅待機SOS」(0570・05・5221で24時間受付)を開設。感染判明から2日たっても保健所と連絡が取れなかったり急に体調を崩した時に、外来往診の医療機関紹介やホテル療養手配や配食受付などを行ってくれる。首都圏より先鋭的に、取り組んでいるのが関西なのだ。

コロナはただの風邪?


▲ワクチン接種の準備をする看護師ら

 そもそも岸田政権はコロナ対策でやるべきことを「すべてやり切っている」とは言えない。3回目のワクチン接種や治療用の飲み薬、点滴などの確保が遅いし不十分。後手に回ったコロナ用薬剤の国内生産が取り戻せないことははっきりしており、輸入頼み。「ワクチン検査パッケージ」(ワクチン・パスポートか検査陰性でさまざまな規制緩和)も、一時全面停止するはずが二転三転 してあいまいに。公費でのPCR検査場にはいつも行列ができ需要に追い付けずインスタでは「これじゃ、検査待ちでコロナに感染しそう」との悲鳴も。「若年軽症者は無診断でコロナ認定するから病院に行くな」という極論が分科会で出たが結局撤回され、オミクロン株に対する新しいことは何も決まらず。政府は基本方針を立てても、具体策は各知事に丸投げ。やることもやらないで「コロナはタダの風邪」への5類格下げでは国民は納得しない。

欧米は既に収束宣言

 対処法が分からない時は諸外国の例を検証してみよう。

 間もなく冬季北京五輪開幕の中国「ゼロ・コロナ政策」は、少しでも感染者が出た街は全面封鎖(ロック・アウト)して強制的に拡大阻止。北朝鮮は依然として「国内のコロナ患者の存在」自体を認めていない。これらは独裁専制国家だからできることで日本では無理。ロック・アウト是非論もここをよく注意して議論したい。

 オミクロン株が最初に確認された南アフリカは既にピークアウトしたが、日本と比べものにならないくらい平均年齢が若いから、高齢化日本に当てはめるには無理がある。

 米国ニューヨークで一時は地下鉄運行やゴミ収集まで影響が出るほど社会インフラに携わる人がコロナ待機で減ったが、ようやく州知事が「パンデミック後の未来に焦点を当てたい」とピークアウト宣言。英国はジョンソン首相が感染拡大中に飲酒パーティー出席で議会追及され、矛先をかわすようにマスク着用を含めたすべての規制を解除。理由は明らかではないが、どうもオミクロン株は早くまん延して早く収まるのが特徴と分かってきた。欧米の先例を見ると、遅くても2月には日本もピークアウトする可能性が大だ。

今さらコロナはイヤ!

 まだ感染の火が燃えさかる日本ではどうか?

 自己責任による感染防御へ、この寒空の下で公園など屋外での青空孤食≠ヘ結構見かけるし、満員電車を避けてマイカーや自転車での通勤も見慣れた風景に。

 ターミナルの人出はめっきり減り、飲食店風景は少人数で短時間へと、昨秋までの状態へと自然に戻った。それもこれも「ここまで来たら、今さらコロナになりたくない!」という皆の自然な防衛意識の高まりがある。政治がいかに強い制限を設けても、人々の心が真剣に取り組んでくれないとその効果は限定的なのが自由主義国の現状なのだ。

 仮に身近に陽性者が出たら「学校や職場に濃厚接触者として申告し迷惑が掛かる」という重圧がある。医療機関でPCR検査を受けるのも時間が掛かる。結局、その後が無症状なら白黒付けず何食わぬ顔で出勤継続。軽症でも実際には検査を受けず「こんなのただの風邪だ」と自身で言い聞かせ、自主静養し回復待ちする人が現実問題として増えている。

 しかし、コロナを甘く見てはいけない。感染するよりしない方がいいに決まっているし、無症状感染でも後遺症リスクから完全に逃げ切れない。

 コロナは呼吸器系のウイルス感染症だから、大事なのはウイルス侵入口となる鼻や口の上気道をしっかり守ること。それには居場所の換気状態チェックとマスクの完全着用しかない。見知らぬ人が大声を上げ会話する場面も避けたい。言いたくもないが「オミクロン株が終われば、新型コロナウイルスはもう2度と変異しない」という保証はどこにもないのだから。

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