週刊大阪日日新聞

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2022/1/15

女性起業家特集〜プレミアムウーマン〜

毎日を決めるのは自分自身…。働きながら輝きを放つ女性起業家(と高校生)を紹介します。

食べられるおかずカップの開発。環境面でも貢献

大阪府立三国丘高等学校「レルカップ」


「レルカップ」のメンバー(前列左から、奥田楓月さん、西野心結さん、嶋田陽花さん後列左から、松本理枝さん、谷口愛実さん、庄野希優さん、山畑苺香さん)

 プラスチックの削減につながるビジネスプランを考えていた。日ごろ目にするお弁当のおかずのカップは、紙やシリコンで作られている。おかずを食べ終わりカップをそのままにしておくと、悪臭が発生しごみにもなる。

 「それなら食べられるおかずカップをつくったらニーズがあるでは」と「レルカップ」のメンバー7人(高校2年生)が試行錯誤を繰り返す中で目を付けたのが「スコビー」だった。日本ではまだ聞きなれない言葉だが、酵母を混ぜ合わせて培養する発酵菌でほんのり甘く、何度でも培養ができるメリットもある。

 リーダーの松本理枝さんは「スコビーを使ったおかずカップなら電子レンジの使用も可能で肉や魚を入れても大丈夫。カップの材料も紅茶や紫キャベツ、お米、オレンジなどの食材を使っているのでカップのカラーバリエーションも増やせ、おかずごと食べられます」と環境にも優しい。

 カップの成型ではメンバーらが直に横浜市のおかずカップ加工メーカーに連絡し、依頼した。「メーカーの社長さんは私たち高校生の要望を温かく受け止めていただき、商品化していただきました」とメンバーは口を揃えて感謝の言葉を述べる。

 今回のカップの開発プランは日本政策金融公庫が主催する「第9回高校生ビジネスプラン・グランプリ」でベスト20に入賞した。メンバーからは「全員でいろんな違うアイデアを出し合ってお互いを尊重し、商品化ができてよかった」などと喜びの声が聞かれた。担当の田中和代首席も教え子の成長を静かに見守っている。

大阪府立三国丘高等学校

堺市堺区南三国ヶ丘町2―2―36

女性特有の心身の悩みを踏まえたキャリア形成サポート

HANAEMI代表取締役 和田聖子さん

 国内でもキャリアを積んだ女性が活躍する企業が増えたが、職場では『女性特有の健康課題』への理解不足からまだまだ厳しい社会環境が続いているのが現実だ。

 和田さんは、男女雇用機会均等法が施行され女性の待遇が少しずつ見直され始めた1993年に大手企業に就職。入社直後からキャリアの選択肢を視野に入れて管理職に進むコースを選択。「働くこと、成長することの楽しさを覚え、さらにチャレンジしてみたい」とキャリアアップのための転職を経験し、経営に関わるポジションで生き生きと働いていた。ところが、40代半ば頃、更年期やストレスが影響する不調が和田さんを襲った。

 「女性はライフステージごとにホルモンバランスが変化し不定愁訴(しゅうそ)≠ニいわれる心身の不調が生じやすくなります」。そこへ職場や家庭でのストレス(育児・介護など)が加わり重篤化すると鬱(うつ)などに進行する場合も。しかし女性特有の心身の悩みを抱えていても、男性管理職には相談しづらく、和田さんも結果的にキャリアを断念した。

 「それは単に性が異なるというだけではなく、症状が多岐に渡ったり数値等で客観的に示すことが難しいことも理由の1つ」という。また女性には結婚・出産の有無、雇用形態・キャリアコースの違いなど多くのルートが存在する。その結果、同性間においても理解・共感して聞いてもらえる相手がおらず一人で悩みを抱え込んでしまうケースも多い。

 現在では、働く女性が「女性特有の健康課題」と上手く付き合いながら、自分らしく活躍できるように女性だけでなく女性の部下を持つ管理職も含めたサポートを行い、皆が働きやすい職場作り≠ノ力を入れている。

HANAEMI(はなえみ)

大阪市中央区本町4―2―12
野村不動産御堂筋本町ビル8階 Billageosaka内
電話06(7161)8130
メールwada-hanaemi@bcc.bai.ne.jp
https://www.w-hanaemi-personal.com

お母さんに寄り添いながら 育児の土台作り を

晴助産院 院長 佐藤ななさん

 核家族化が進む日本で産後の育児にとまどうお母さんは多い。産後はお母さんにとっても身体の回復だけでなく、ホルモンバランスの変化や睡眠時間の不足などが重なる時期で心身ともにしんどくなりがちだ。

 佐藤さんは助産師として15年間、病院現場を見続けてきた。そこで常々、感じていたのは「退院後のお母さんをフォローする施設がない」という現実だった。

 佐藤さんは「育児は、自宅に帰ってからが本番。自宅での産後ケアを専門にしたい」と開院し、屋号も少し晴れ間がのぞくように♂キかい関わりを目指して晴助産院と命名した。

 「子どもの育て方は、100家族いれば100通りある」という。産後ケアの悩みは「退院してからの、赤ちゃんとの生活に不安がある」「貧血やお産後の疲れが十分回復しておらず、体力が心配」「赤ちゃんがお乳をうまく吸ってくれない」「飲んでいるミルク量が足りているか心配」「乳房にしこりがある、授乳時に痛みがある」「抱っこ紐(ひも)の使い勝手が悪く、抱っこやおんぶが辛い」―など千差万別だ。

 その現状から晴助産院では、@「退院後、すぐのサポート」、A「お母さんが休息を取れる」、B「自分らしい育児がスタートできる」―の3点を大切に母子をサポートしている。産後ケアで赤ちゃんと過ごす日常を知るための宿泊施設も用意している。

 佐藤さんは「お母さんと赤ちゃんとの信頼関係を作ることを大切」と経験を生かして育児の土台作り≠お母さんに寄り添いながら行っている。

晴(はる)助産院

大阪市淀川区塚本2―1―6―2階
電話070(8431)8161
メール harujyosanin.2021@gmail.com

予防医学で腸から人を健康に

bacterico代表 菅沼名津季さん


第7回LED関西ファイナリスト

 「微生物のチカラで人々に笑顔と健康を届けたい」―。こんな思いから2020年11月に起業した。高校時代、理数系が得意で「将来は人の役に立てそうなお医者さんになりたい」と考えるようになっていた。その思いを一変させたのは高校時代に、病院での職場体験をした際に、遭遇したつらい現実だった。

 「40代の男性の方が亡くなった病室で、奥さんと娘さんが泣いているのを見たんです。病気になってから治すことも大事だけれど、その前に病気を予防することの方が大事なんじゃないか」。

 この体験から国内の大学の生命科学科に進学。大学院は薬学分野に進み、研究をする中で、「やっぱり食からアプローチしたい」と考えるようになった。

 大学院卒業後は、念願の大手食品会社(大阪市)に入社。腸内細菌を研究しているチームに配属され、「腸って本当に大切で、お腹の中に住んでいる菌がいろんな疾患と関わっていることがわかりました」と順風満帆(まんぱん)な研究生活だったが、「はじめは小さくても良いから予防医学で腸から人を健康にすることをやっていたい」と婦人科向けオンライン診察ベンチャー(ネクイノ)を経験したあと、起業した。現在は、「腸内環境は一人一人全く違うんです。そんな腸内細菌は、お母さんから赤ちゃんへと受け継がれます」と、妊婦や生まれてくる子どものために、腸内フローラーケア検査やその検査結果に基づくパーソナル栄養指導を行っている。

 現在は、慶應義塾大学薬学部の助教も勤め、エビデンスに基づいたサービスを提供している。

bacterico(バクテリコ)

大阪市東淀川区東中島1―23―29
メールbacterico.corp@gmail.com
https://bacterico.co.jp/

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