週刊大阪日日新聞

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2021/7/24

遊郭建築を後世へ 地元有志、CFで修復費募る

西成区の老舗料亭「(たい)よし百番」


▲国の登録有形文化財に指定されている「鯛よし百番」

 大阪市西成区の老舗料亭「鯛(たい)よし百番」の保存修復に向けた支援の輪は果たして、広がるか─。大正〜昭和初期の旧「遊郭」建築を現在に伝える国の登録有形文化財だが、築100年近くになり劣化が顕著に。「貴重な建築、文化景観を残していく」と地元有志が、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)の運用を6月30日に始めたところ、7月14日時点で214人から合計466万円の善意が寄せられている。

国の登録有形文化財を守ろう
飛田遊郭の歴史を語る時、鯛よし百番≠ヘ欠かせない

■「桃山文化の粋」

 鯛よし百番の変遷は、2019年発行の「写真が語る『百番』と飛田新地」(橋爪紳也氏・上諸尚美氏著)に詳しい。

 建物完成の年は定かでないが、飛田遊郭の設置が認可された1916(大正5)年から約10年後の25〜28年と推定されている。戦後、遊郭廃止の動きが広がる中、当時の経営者は屋内の大改修を通して「桃山文化の粋」を再現。観光施設と料理店に業態を転換していった経緯がある。

 百番の建物は、木造2階建て延べ580平方m。数寄屋や書院造りなど和風建築の要素を組み合わせた1階に対し、2階は東海道五十三次や忠臣蔵といった物語性豊かな造作を展開。2000年に国登録有形文化財の指定を受けたが、現在に至るまでの間、建物の基礎、外装、内側共に劣化が進んだ。

■社会性高い

 「100年たって傷んだ。お客さんの目に付く」。鯛よし百番管理部長の三宅一守さん(80)は、建物の現状を心配している。

 新型コロナウイルス禍で飲食業界の経営環境が厳しさを増す中、鯛よし百番保存修復プロジェクトは始まった。目標金額は1500万円。8月10日をめどにCF実施中の杉浦正彦さん(50)=サミット不動産=は「西成の文化歴史のシンボル。後世に残したい」と訴え、協力を呼び掛けている。

 「プロジェクトの社会性は高い」とは白石貴士さん(38)=令和コンサルタント=。「(グループの)税理士法人銀河の禅定貞男代表が鯛よし百番の税理士顧問を務め、CFを提案した」と話す。

 「写真が語る『百番』と飛田新地」著者の1人で、大阪府立大研究推進機構教授の橋爪氏に師事した四井恵介さん(41)=CR−ASSIST=は「飛田遊郭の歴史を語る時、鯛よし百番は欠かせない」とプロジェクトの意義を強調している。

 プロジェクトのメンバーは、現在の建物を臨場感たっぷりに紹介する仮想現実(VR)映像もネットで公開中。目的は「関心を持ってもらう」(杉浦さん)ことにある。

 鯛よし百番の保存修復は、大正〜昭和初期の都市文化を理解し、「陰陽」の歴史に目を向けるきっかけにもなる。

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