2021/4/10
地元のキーパーソン
地元に寄り添うキーパーソンたち。心温まる珠玉の言葉が綴られた─。
その才能を未来の生きるちからに

bee.inc 代表取締役社長兼CEO、
経営管理修士(MBA)
園原 瑠美さん
経営コンサルタントの第一線で活躍していた園原瑠美さん。結婚、出産後もすぐに転職、独立、そして起業。男の子2人の子育てと仕事に奮闘しながら、その傍らで、関西学院大の大学院経営戦略研究科へMBAの取得を目指して入学するというハイパーキャリアの持ち主だ。
偶然知ることになった、発達障がいのある子への療育と、脳の多様性が両立する世界「ニューロ・ダイバーシティ」の概念や、海外での現状。社会課題をビジネス思考で解消したい園原さんは、「児童福祉事業」を卒論のテーマに選んだ。しかしそれは卒論だけでは終わらず、そのまま、新事業の計画書として完成させていた。
「彼らはコミュニケーションが苦手などの特性はありますが、実は特定の優れた能力を持つ子も多く、まさに天才のたまご≠ナす。企業はその力を生かして働ける環境を整えることで、大きな戦力として活躍が期待できます。私たちはそこに関わりたい」と園原さん。今春には「児童発達支援・放課後等デイサービスbee for kids」をオープン。「一人でも多くの子どもが、自分の好き≠ゥら、世界が拓けて、社会で活躍できれば」。そう願い、今日も活動を止めない。
商店街をバーチャル(VR)化 今できる商店街の活性化を!

鷲見慎一理事長(写真右)と製作会社クラシックス代表の夏目三法さん。「写真のQRを読み込むとバーチャル商店街へGO」今後は、椅子に座るとメニューが見れる仕組みも追加していく。
社団法人京橋活性化 理事長
鷲見 慎一さん
若い力で京橋を盛り上げるために作ったまちづくり団体「京橋地域活性化機構」(大阪市東野田2)は、京橋好きの30から40代で構成され、毎月、京橋の活性化について自由に意見交換を行っている。代表の鷲見慎一さん(40)は「京橋の『楽しい』『おもろい』『居心地がいい』を疑似体験できるような動画を創りたいと思っていた」。そんなとき出会いがあり、商店街をバーチャル化し、自宅にいながら京橋を歩いている体験ができるRVをITベンチャークラシックスの協力の元、作成した。
まずは、JR京橋駅前にある「京橋さくら通り商店街」の活性化に仮想現実(VR)を導入する。VRを通して、路地裏や店内の様子を散歩でき臨場感を感じることができる。同商店街は今年公開のハリウッド映画「G.Iジョー」のロケ地ということもあり、「映画の公開前に注目されれば、世界的に今後、誘客につながる」と未来を見据える。
「子どもの可能性を広げたい」 オンライン海外旅行を推進!

とことこあーす株式会社 代表
戸田 愛さん
愛くるしい笑顔の戸田愛さん(36)は、3児の母でありながら、個性的な旅行会社、とことこあーす(大阪市旭区大宮)を運営する。
「私自身、小さい子ども3人を連れ、家族5人で世界一周(6大陸19カ国)したことがあるんです。その時の子どもたちの姿、吸収と成長を目の当たりにし、名所を巡る、単なる海外旅行ではなく、訪れた国と触れ合い、友達になる、そんな旅行のコーディネイトができたらなと、思ったのがきっかけです」と笑顔。
海外旅行できない今日。オンラインでの同旅行を企画。エジプトをはじめとする世界30カ国50都市に広がる独自ネットワークで、現地のコーディネーターと 学校や子ども会などに繋(つな)げるオンラインツアーや、子ども達とオンライン国際交流を図る活動もする。今春よりオンライン英会話スクールも開講。
「いろいろな人と繋がりを持ち、子どもたちの夢が叶(かな)い、自分に自信の持てる世界を」と願う。
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