週刊大阪日日新聞

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2021/3/27

変わる箕面市A 住民にやさしいまちづくりを追求

住民に愛されている街第3位

 大阪の北側に位置する箕面市は、箕面大滝をはじめとする自然の豊かさと、電車や車での都市部へアクセスの良さが一つに集約されたまちだ。そんな箕面の真ん中に、新たに駅が誕生し、鉄道が通る。住民から愛されるまち箕面市に、新駅ができることで生まれる更なる魅力を展望した。

市民からの高評価


▲自然の豊かさと都心部へのアクセスの両立が子育て世代から高評価

 箕面市の人口は、2012年から下がることなく緩やかに上昇し続けている。2020年時点での人口は13万人、世帯数は6万2千世帯ほど。(箕面市住民基本台帳による登録者数)都会へのアクセスの良さから若いファミリー層が増えてはいるが、同じくらいシニア世代の割合も多いのが箕面市の特徴だ。住宅関連情報を発信する(株)リクルート住まいカンパニーが2020年5月にリリースした関西版「住民に愛されている街」ランキングでは大阪府下で、箕面は3位にランクインしている。憧れやイメージが先行する「住みたい街ランキング」とは別で、実際の住民へのアンケートで決定するこのランキングでは、紅葉で有名な箕面大滝など自然が豊かなことや、0歳から高校生まで所得制限なしでの子どもの医療費助成があることや地域の見守りの観点での高評価が目立った。新駅ができることで、さらに評価が高まることが期待される。資産価値について評価が高い項目もみられた。

箕面の交通事情と今後

 市の中心部分に駅ができることにより、周辺区域に駅まで徒歩・自転車圏内≠フエリアが格段に広がる。(図参照)加えて、バスの路線も「駅と駅」「住宅街と駅」を結ぶため、延伸により新駅を中心に路線の再編成が行われる予定だ。南北に延びていたイメージのバスの路線は、東西方向の移動利便性が格段に上がる(再編ルートは社会実験を経て決定)。今まで市内の移動手段は車一択であった人も、徒歩、自転車の選択肢が加わることになる。

 鉄道とバスの両方の利便性が上がることで、自動車の移動だけではなく徒歩や自転車の移動が増える。こうした変化が、高齢者や子どもたちにもより安全で住みやすい環境になっていくことだろう。

自動車依存を減らし渋滞緩和へ

 箕面市は、自動車依存度が近隣の市に比べて1・5倍と多い街だ。これは、市街地以外では勾配が大きかったり、市内東西の移動手段がなかったり、さまざまな要因があるのだが、この車の多さは新御堂筋(国道423号)の渋滞を引き起こす要因の一つになっていた。その交通量は、9万895台/12時間と(平成27年度全国道路・街路交通情報調査より)大阪府内で最も多く、慢性的なものになっていた。新駅が市の真ん中に通 ることで、住民の移動手段が、バス、自転車、徒歩に変わる。モノの移動は国道=A人の移動は鉄道≠ニ分けることでさらに交通の円滑化が進むだろう。車よりも徒歩や自転車が便利だ」と住民が選択しやすい都市設計をすることで、渋滞緩和など社会課題の解決を図る。

文化、教育、健康の施設を集約し、コンパクトシティの実現へ

駅前開発にかける想い

 北急まちづくり推進室の黒田達人室長は、今回の駅前開発について以下のように語る。

―新駅前の公共施設の特徴は?

 新駅前に整備される複合公共施設や大阪大学箕面キャンパスなどを直接つなぐ広々としたメインデッキが特徴。箕面船場阪大前駅の改札階から駅の昇降口を経由し、各施設へ向かう途中、緑化等をはじめとした魅力あるオープンなスペースにベンチなどを設置し、憩い、交流の場となることも考慮したスペースとなる予定。

―アクセス面での工夫は?

 箕面船場阪大前駅前地区は、文化ホール、図書館、生涯学習センターなどの複合公共施設や大阪大学箕面キャンパスなどの施設があり、幅広い年齢層に利用してもらいたい施設。図書館、生涯学習センターは近隣市民の利用が中心になり、バイク、自転車、徒歩での利用が予想される。これに対応するため、メインデッキの下に自転車950台、原動機付き自転車495台収容可能な駐輪場を設けている。また、駅を利用するかた向けには地下駅の中に機械式の駐輪場を別で設ける予定で、自転車の入庫口は、駅の昇降口に隣接しているためアクセスもスムーズだ。限られた敷地内で多くの施設を効率良く配置できるよう工夫がなされている。

―新駅や複合施設ができることで箕面のまちはどう変わる?

 箕面船場エリアは、北大阪急行線延伸により都心からのアクセス性において高いポテンシャルを有することになる。駅前施設の建設により、箕面市の文化芸術の振興や駅前の賑わい創出が実現できると考える。

箕面市に新たな駅誕生

 2023年、梅田から御堂筋線を北上した千里中央駅の先に「箕面船場阪大前」駅と「箕面茅野」駅が新たに誕生する。箕面船場阪大前駅には新たに文化センターや図書館、阪大キャンパスなど多くの文化的施設が集中し、健康と文化をテーマにビジネスの拠点になる。

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