週刊大阪日日新聞

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2020/2/8

そうやったんや! 畑山博史のわかるニュース

新型肺炎正しく&|がろう

知っておきたい感染症予防策

 中国・武漢市に端を発した新型コロナウイルスによる肺炎発生からほぼ1カ月。お隣日本では水際対策に失敗し、渡航歴のない日本人にも感染が拡大。WHO(世界保健機構)は緊急事態を宣言。日本政府も2月から「指定感染症」に格上げして、感染者の強制入院や就業制限ができることになった。既に市中ドラッグストアの棚からマスク類は消え、行楽地や外食店も来訪者減と皆が漠然とした不安をひしひしと感じている。ここで予防と対策について正しく恐れる≠スめの情報をまとめよう。

疑わしい時は、まず保健所に電話を

 まずWHOは「発症しても重症化は2割程度」として現状では、さほど恐れる必要はないことを強調。ポイントとして@貿易・人の移動は制限しないA公衆衛生のぜい弱な国への拡大阻止B診断法・治療法・ワクチンの開発促進C風評デマの拡散防止D各国保有データの共有の5つを挙げている。つまり「21世紀には水際作戦が無意味。発展途上国で爆発的流行さえなければその内収まる。現状では治療法はない。ネット社会発達でウソ情報が多いので注意」という意味だ。

手洗い、マスクで防御

 最も大事なのは、感染しないこと。予防のためのマスク、手洗い、睡眠と食事、そして運動して体調を整える事だ。マスクの正しい着用法を覚え、裏表や上下を間違わないように。手洗いは流水だけでも効果あり、外出先での手ふきは備え付けを避けペーパータオルかエアタオルで。よく施設の入り口などに備え付けてあるアルコール消毒液は強力なのでぜひ使おう。何もない時に備え、ポケットにコンビニなどでくれる濡れお手ふき数枚の常備を。夏用ウェットティッシュの残りでもいい。

 見落としがちなのは、ウイルスが大好きな不潔な金属やプラスチック類。保菌者による接触から24時間くらいは感染リスクが残る。施設のドアノブや手すり、公衆トイレの手動式水道カランと水洗レバーは不特定多数の人が触れるので要注意。エレベーター押しボタンや鉄道つり革も同様の理由で避けたい。

 オフィスでの対策は@体調不良者の出社停止A出退勤のラッシュ電車バスの回避B不要不急の会議や出張の中止C仮に出張しても、濃厚接触(2m×30分)リスクとなるカプセルホテルやサウナ休憩室などはなるべく利用しない、など。つとめて人混みを避け、不特定多数の出入りが多い行楽地・観光地もできればパス。総合病院は、検査などの外来診療予約があっても訪れること自体がリスクなので、できれば日にちを延ばしてもらう。

 食事では乳酸菌飲料が免疫力向上に効果あり、逆に便秘すると免疫力は下がる。口内滅菌には、カテキンが含まれた緑茶がよい。お酒は飲んでもアルコール消毒効果はまったくなく、むしろ逆。「ウイルスに●●を食べれば効く」などは全部デマだ。

新型より旧型インフル怖い

 発熱、悪寒、節々の痛みなどの初期症状は、新型コロナとインフルエンザで見分けが付かない。悪名高きSARSやMARSもコロナの一種。SARS流行は制圧まで半年を要した。新型コロナも夏前ごろまで要注意。1人の感染者から他の人に移す力はSARSが2〜3人、MARS1人以下、新型コロナが現状では2人程度。死亡率はMARS30%、SARS10%、新型コロナは現状3%程度。ちなみにインフルエンザは0・1%だが、分母が桁違いに多く、日本では年間1万人くらいが亡くなる。だから2009年の新型インフルエンザの方が新型コロナより現状でははるかに怖い。ウイルスは寒さと乾燥を好む、そのためこの時期にはやる。温かくなるまでの辛抱だ。

「市中拡散」有無が焦点

 厚労省の感染者発表で、感染ルートが分かっている時点は点と線≠セから大丈夫。これが面的に広がり市中感染≠ノなると手に負えない。そのリスクは十分ある。なぜなら、新型コロナの特性として『無症状病原体保有者』と呼ばれる人が出現、本人も気付かぬうちにウイルスをまき散らすからだ。この人がスーパースプレッター(強い拡大者)と呼ばれる感染者だったら、その実態がよく分かっていないだけにお手上げに。

 新型コロナは、現状ではインフルエンザのような簡単検査キットがない。遺伝子チェックは確定にまだ時間が掛かる。治療薬も年単位を要するので現在はなく、対処療法しかない。

「もしも」の時は?

 「おかしいな?」と思ったら、まず近くの保健所内に開設の発熱センターに電話。その指示で府内の『感染型指定医療機関』へ向かう。大阪は大都市なので市立総合医療センター(都島区)など府内6カ所もあるので診察待ちの心配はない。病院への移動は、公共交通機関を避けマイカーが望ましい。感染者拡大に伴い、今後は専門医療機関のみの対応から一般医療機関でも受け入れ可能に移行されるはずだ。

2週間ずつの辛抱

 私はもともと政府の水際対策を信じていなかった。かつて大規模感染症拡大阻止が可能だった20世紀と比べ、地球上のヒト移動は格段に早くて多くなっているからだ。そもそも新型コロナは毒性が弱いので、一般人はむやみに恐れる必要はない。それでも、高齢者とリスクの高い持病(心臓病や糖尿病、高血圧など)を持つ人は危険。逆に子どもはSARSと同じくかかりにくいが「なぜか?」はよく分からない。

 私の知人の医師は「新たな患者が出ればそこから2週間は、潜伏期間から逆算して要注意。その間に新たな発症者がなければそこで終息。もし新たな患者が出れば再び2週間要注意」と教えてくれた。

 家庭でできる対策は、地震や台風用の備蓄品バッグセットの点検で十分だ。体温計や氷枕、数日分の簡易食料も入っているはず。

 最後は目に見えないパンデミック(広域感染症)に対するパニック(ストレス心理)による恐怖感に備える心の準備だ。落ち着いてむやみな差別をせず、ヘルスリテラシー(医学的常識)を身に付けよう。

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